無垢家具のメンテナンスや補修は時間がかかると思われがちですがコツをつかめば難しい事はありません。特にメンテナンスに関してはチーク等の銘木は天然の油分が多い事もありとても簡単です。ここでは無垢家具のメンテナンスと補修の方法について説明いたします。
無垢家具のメンテナンスや補修は時間がかかると思われがちですがコツをつかめば難しい事はありません。特にメンテナンスに関してはチーク等の銘木は天然の油分が多い事もありとても簡単です。ここでは無垢家具のメンテナンスと補修の方法について説明いたします。
オイルやワックスなどで定期的にメンテナンスをする事で木材の乾燥を防ぐことができ、艶のある状態を長く保つことが可能です。又、乾燥が防ぐことができれば割れや反りなどの変化も予防できます。下記のメンテナンス方法に関してもスツールなどであれば約5分、ダイニングテーブルのような比較的大きな家具も約15分程度あれば完了してしまいますので、今までメンテナンスをしたことが無い家具にも是非行ってみてください。
メンテナンス前 | 蜜蝋オイル | 左:未塗布 右:塗布済 | 約5分ほどでメンテナンス完了 |
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このようなメンテナンスを冬の乾燥している時期は月1回程度、湿気の多い夏場は2〜3ヶ月に1回程度を目安にしていただけると、より良い状態でお使いいただけると思います。ですがあくまでも目安ですので【乾燥しているな】と思ったら塗布する程度でも十分乾燥予防にはなると思います。
チークやマホガニーなどは船や家屋で使われていたことからもわかる通り、アウトドアやキャンプなどの使用にもピッタリです。野外で使われていた家具は日に焼けアンティークシルバーの色合いに変化していきますが、オイルを加える事ですぐに元通りの色に変化していきます。
野外で使用している家具 | メンテナンス前 | 蜜蝋オイル | メンテナンス後 |
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上記の写真の家具は実際にCUCULINO札幌倉庫の外に置かれているもので、数年間雨や雪にさらされていますが、木部は腐食するどころか逆に水分が抜け固く引き締まってきています。このように野外で使用していた家具を室内に戻す際などにもオイルメンテナンスを一度するだけで色合いが戻ってきます。
乾燥などが原因で家具にひび割れが生じた時にそのまま諦めてしまう方も多いと思います。ですが無垢家具の大きなメリットは何度でも補修ができる事です。【お金が掛かる】【時間がかかる】【難しい】と思われがちな補修ですが意外とローコストで簡単です。その方法を紹介していこうと思います。
割れた状態の天板 | マスキング済み | パテの塗り込み | メンテナンス後 |
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まずは割れている隙間の両サイドにマスキングテープを張り付け、隙間にパテを入れ込みます。写真のパテは【おがくず】と【ボンド】を1:1で混ぜた物ですが、ホームセンターに売っているパテでも問題ありません。パテは乾燥するまでに自重で沈み込みますので、少し盛上るくらい厚めに載せても大丈夫です。
マスキングを剥がす | 剥がした後の乾燥前 | 乾燥後 | ヤスリ掛け |
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マスキングを剥がし半日〜1日放置して乾燥をさせます。乾燥中は特に触れる必要はありません。画像にもあるように塗りたてのパテは白く見えますが、乾燥させるだけでも色合いが馴染んできます。完全に乾燥した段階でヤスリを掛けていきます。
蜜蝋ワックス | 削った場所にオイルを入れる | 塗りこみ | 完成 |
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仕上げに削った部分にオイルを入れて完成になります。今回使ったオイルはCUCULINOオリジナルの蜜蝋ワックスを使いましたが、ホームセンターで売っている家具メンテナンス用のオイルであれば問題ありません。